相場予想の専門家

外貨売却や外貨購入の専門家が新聞や雑誌、テレビなどで外国為替相場の予想をしているところを見たことがある人もいるでしょう。彼らの予想を専門家ではない一般の人たちはどのように読んでいけばよいのでしょうか。

専門家と呼ばれる人たちの職業は、経済の調査・分析をするいわゆるエコノミストや、現場で売買を実際に行う外国為替ディーラー、金融機関の為替資金部門の管理職の3種類が主なものだと思います。それぞれの職業によって予想にも特徴があります。

エコノミストの予想手段はマクロ経済分析。これは客観的で長期的な方向性をつかむことに長けている一方で、現実のダイナミックな相場変動に触れる機会が少ないため投機やテクニカル分析が主流を占める相場展開時には、予想が当たりづらくなるようです。また、過去のデータに基づく経済分析では、後づけの解釈になることが多く、相場の動きを予想することは難しいでしょう。

外国為替ディーラーは、短いサイクルで相場をみてディーリングを行っています。しかし、新聞や雑誌などの予想となると短くても週単位、月単位であり、普段は1日や数日という短い時間の中で相場を考えているディーラーはあまり慣れていないともいえます。したがって、外国為替ディーラーの予想は、その時点の相場の雰囲気を伝えるにすぎないものが少なくないといえ、将来の予想とは離れてしまっていることもあるかもしれません。

管理職の予想は、現場も含めた広範な業務経験や知識に基づくものであるため、バランスが取れた予想になるといえるでしょう。