購買力平価とは

第一次世界大戦が行われていた間や終戦後は、各国の物価が大きく変動しました。この物価の変動が外貨売却・外貨購入の相場にも大きな影響を及ぼしたということを、スウェーデンの経済学者が説明しました。

この経済学者が説明した理論は、購買力平価と呼ばれています。経済学者によれば、外貨を買うことは、外貨が外国の財やサービスに対して購買力があるからであり、自国通貨を売ることは自分の国の財やサービスに対する購買力を売ることだといいます。したがって、経済学者の購買力平価という説は、各通貨の購買力が外貨為替相場を決定する一つの要素であるということです。

インフレを経験した二つの国の通貨の場合、あるべき相場の水準は元の相場水準と二国のインフレ率の差とを掛けた数値であるされています。実際の相場と新たな適性相場は必ずしも同一であるというわけではありませんが、実際の相場が近づこうとする均衡点であるということができるでしょう。

実際の購買力平価の算出方法を紹介します。基準となるのは、貿易が均衡して購買力平価が実現していたと判断される時点。この時の相場水準に、それ以降の物価上昇の格差を乗じればわかります。この説は、長期的には参考になる方法といわれています。しかし、いくつか問題点があります。それは購買力平価の成立と貿易収支の均衡が必ずしも一致しないこと、基準時点を決める際に貿易収支の均衡状態をどのように判断するかの基準がないことなどです。